ファスティングでよく聞く準備期間(準備食)復食期間(回復食)って何?それぞれ解説します

話題のファスティングをしてみたけれど思った様に効果が現れなかった…という経験をした方はいらっしゃいませんか。
実はファスティングには『固形物をとらない断食期間』の前に準備期間と回復期間というものがあり、それら(特に回復期間)をしっかりと設けて、準備食・回復食を摂る事で、本来の効果を得られると考えられています。
今回は準備食と回復食について解説します。

□準備期間(準備食)とは

準備期間(準備食)というのは、ファスティング(断食期間)に入るまでの体を少しずつファスティングにむけて慣らしていくための食事期間のことです。
思い立った時に実行できる1日ファスティングの際は、準備期間も復食期間も、さほど気にせず実行しても問題なしですが、3日以上の本格的なファスティングの際には、
この準備食を設ける事で、次に来るファスティング期間を楽に最大限に有意義に過ごすこととなります。

まず、ファスティングの直前まで、暴飲暴食を続けていると、せっかくファスティング期間に突入しても、前日の未消化物などが残っており、胃腸も休むことができず、正確にはファスティング1日目になっていない事となります。
3日間断食を実行したつもりでも、実際には2日間程度の効果しかない場合もあり、非常に勿体ない事になるので
最低でファスティング期間の1日前くらいは、暴飲暴食はやめて消化の良いものを腹六分目~八分目で過ごすように心がけて下さい。

また、いきなりファスティング期間に突入すると、体が空腹を感じやすくストレスを感じる原因になってしまうでしょう。空腹に耐えきれずファスティング自体を中止する原因ともなってしまいます。
そうならないためにも、ファスティング(断食期間)に入る前に準備期間を何日間か設け、身体を慣らしておくことをおすすめします。

準備食の内容としては、基本的は胃腸に負担をかけない食事が理想的です。
高タンパクな料理や脂質の多いお食事は、胃腸への負担が大きいため、避けた方が良いでしょう。
準備食としてオススメなのは、キノコや海藻などのミネラルや食物繊維の豊富なものや、野菜や果物などのビタミンが取れるものがオススメです。
消化が良いものとしては、うどんやそば、お豆腐料理なども良いですね。
イメージとしては、和食を腹6分目~8分目といったところです。

ただし、時間や都合の関係で、この期間を設ける事でファスティングを実行するタイミングが取れない!といった場合は、必ずしも設ける必要はないので省いてファスティングを実行してください。

□復食期間(回復食)とは

復食期間(回復食)というのは、ファスティング終了後に休まった胃腸を通常の食事に少しずつ慣らしていくための食事期間のことを指します。
ファスティング直後の体は非常に敏感です。急に食べ物を入れてしまうと体がびっくりしてしまって体調不良につながる事が多くあります。
ファスティングというものは、この復食(回復)期間中も大きな一部で、ここで急に好きなものを食べず、徐々に食事を通常通りにしていく中で、断食期間中に便秘気味だった人も驚くほど宿便が排泄されたり、代謝機能が上がって毒素を排泄したりが継続・定着します。

そのため、断食期間が終わったからと、急に胃腸に負担をかける好きなものを食べると、ファスティングの最大の目的であるデトックスが完了できず、体内の代謝機能も上がらず、結果ファスティングは失敗…という事も起こり得るのです。

また、仮に体調を崩す実感がない方でも、食べたものが非常に蓄積しやすい状態であるため、ダイエット目的の方はリバウンドの大きな原因となってしまいます。

そのため、準備期間(準備食)同様しっかりと 復食期間(回復食) も設けましょう。
回復食の内容としては準備期間(準備食)とは異なり、最初は食物繊維の多い海藻や玄米などは食べないようにしましょう。

最初は重湯やおかゆなどから始め、徐々にうどんやそば・豆腐などへ進み、断食した期間と同じ日数をかけて断食前の普通食へ戻していくことが大切です。
回復食中は、お肉や脂肪分の多いお食事は控えて下さい。回復食後半で、卵やお魚などは入れても良いですが少しずつよく噛んでが基本です。

また、断食期間に摂取していた酵素ドリンクなどのファスティングドリンクは、少量でも良いので続けて下さい。
胃腸に優しく、かつ栄養もきちんと取れる飲み物なので、回復食だけでは足りない栄養素やカロリーも補ってくれ、また、代謝を上げ腸内環境も整えてくれるそれらだけでも整えてくれる美容・健康に大変良いので継続はかなりおすすめです。
ファスティング直後の体は大変敏感で、とても嗅覚や味覚を強く感じるようになります。
今までは味付けが濃いものが好きだったけど、ファスティング後は味覚が変わって薄味の方が好きになるといった変化もよくみられます。
そういった食事の好みの変化がみられる事もファスティング成功の一つと言えるでしょう。

□まとめ

今回はファスティングの準備期間(準備食)と復食期間(回復食)について解説しました。
これらの食事(特に回復食)はファスティング期間中と同じくらい重要です。
この準備食と回復食をきちんと取ることを計算に入れてファスティングのスケジュールを組むようにしましょう。