実は酵素がよくわからない人はこれを読んでください:パート1

こんにちは。
いわま薬局:ファスティングアドバーザー&酵素マイスターの石原です。

前回までは、【腸内フローラ】【子宮内フローラ】などの体内フローラについてお話しし、
皆さんの身体の中に共存している、(細胞よりもはるかに多い)菌たちが
どれだけ、健康や美容、はたまた子孫繁栄にまで影響をしているかをお話ししました。

今回初めてこのブログにたどり着きました!という方は、
ぜひ 【 すべての不調は疲れた腸から その1 】 すべての不調は疲れた腸から その2
太りやすい原因は腸内環境にあったなども読んでみて下さいね。

本日は、体内フローラのお話から少し離れて、【酵素】そのものについてのお話をする予定です。
これを読めば、『おー!なるほど!そうだったのか!』と、

 ・酵素がいかにみなさんの身体づくりに重要か、
 ・酵素がなかったらどうなってしまうのか、

などをはじめ、
身体に良いとされている、あんな行動やこんな行動が、
実は、『酵素の恩恵を受けることができる行動』だったという事が、よ~くお分かり頂けると考えます。

酵素のお話はとても長いので、何部作かに分かれてしまいますが

まずは本日が第一弾!【0から知る酵素って何?】を軸にお話を進めていきたいと思います。

【目次】
1:そもそも酵素って何? 
1-1:酵素の役割
1-2:酵素の種類
1-3:消化酵素と代謝酵素の関係
1-4:救世主は食物酵素

2:酵素が足りないと出やすい症状

1:そもそも酵素って何?

1-1:酵素の役割

もうずいぶんと知れ渡ってきた【酵素】ですが、
よく耳にしても、結局何なのかよくわからないといったお声もよく頂きます。

もう何度もお話ししたので、『しってますよ~』という方も多くいらっしゃるかとは思いますが
今日は、改めて
酵素】が身体の中で、簡潔に言うとどういう働きをしているかを、最初に復習したいと思います。

酵素とは、一言でいうなら

[人間になくてはならない第9番目の栄養素]です

人間の身体を家に例えます。

1:炭水化物
2:タンパク質
3:脂質
4:ビタミン
5:ミネラル
6:食物繊維
7:ファイトケミカル
8:水

上記の8つが皆さんが、家庭科や栄養学で学び、よく知る第8までの栄養素です。
これらの8つの栄養素は、家を作るための材料だと考えてください。
木材だったり、コンクリートや釘、屋根やレンガなどです。

しかし、これらの材料は、
どんなにたくさん、どんな良いものであっても、作る人(大工さんなど)がいなければ
いつまでたってもただの材料で、素敵な大きな家を建てるどころか、小さな箱ですら作れません

もうお分かりですね

第9の栄養素=[酵素] が、作る人(大工さん)なのです

どんなにすばらしいものを口に入れても
それを役立たせてくれる酵素が不足していては、何の意味もないのです。

皆さんの身体はおよそ100兆の細胞からできています。
この100兆の細胞が、あなたの体の中で毎日100万回の化学反応を起こしています。

この化学反応=生命活動で、
すごく簡単に言ってしまうと、
化学反応の異常が病気で、化学反応が無くなることが死ぬという事です

この化学反応をさせるのが[酵素]なのです。

口から入った栄養素を分解し、ほかの物質へ変換し、
上手につなげ、体内のありとあらゆる物質の[つなげ役]をしているのが
[酵素]
なのです。

そして、この重要なつなげ役の酵素、体内に必要な酵素は5000種類ほどあると言われていますが
1つの酵素には、1つの役割しかありません。

それは「基質特異性」といって、
たとえばα-アミラーゼは炭水化物だけしか消化せず、たんぱく質や脂肪の消化には役立ちません。
肝臓の中にあるアルコールデヒドロゲナーゼはアルコールにだけ働きます。
つまり、酵素は”代役”を許さない、一つの働きしかできないスペシャリストなのです。

1-2:酵素の種類

上記にも書いた5000種類ほどの、体に必要な酵素ですが
大きく、下記の様なチームに分けられます。

働きからわけると、【消化酵素】と【代謝酵素】2つなのですが、

体内に潜在的に存在し、必要に応じて合成されるのか、
それとも、食品や酵素ドリンク(サプリ)など、外から摂取するのかで分けると
【潜在酵素】と【食物酵素】といったように分かれます。

要することが、 【潜在酵素】と【食物酵素】 どちらにも
【消化酵素】と【代謝酵素】2種類があるという事です。

【消化酵素】
よく耳にするところで言えば、

・デンプンを麦芽糖に分解する:アミラーゼ
・タンパク質を分解する:ペプシン
・脂肪を分解する:リパーゼ

これらは、食べたものを分解し、効率的に消化・吸収されやすくする【消化酵素】です。

この消化酵素が不足し、未消化物が残ってしまうと、
それらが腸内の腐敗菌の餌となり、悪玉菌がどんどん増え
腸内フローラの状態を悪くしてしまい、体に多大な悪影響をおよぼすことになります。

【代謝酵素】
そして、消化酵素とは違い、個別の名前はあまり耳にすることのない酵素ですが

『 例えば、細胞内の葉緑体には光合成に関する酵素があり,
核にはDNA合成に関する酵素がある。
また、ミトコンドリアには呼吸に関する酵素がある。』
といったように、 一見難しいのですが、

生きていくために行っているすべての生命活動

=・運動・呼吸・血液循環促進
 ・抵抗力や免疫力アップ・老廃物の排出
 ・ホルモンの産生など

あらゆる生命活動を仲介し、担っているのが【代謝酵素】です。

これらの代謝酵素が不足すると、生命活動がうまく回らないのですから、
身体がどうなってしまうかは、想像に容易いと考えます。

体内で多く発生しすぎると、あらゆる病を引き起こすと考えられている【活性酸素】を除去する
【抗酸化作用】のある酵素=【酸化還元酵素】も、
私たちの身体を守る、代謝酵素の一つです。

1-3:消化酵素と代謝酵素の関係

全ての酵素が、それぞれ決まった一つの役割しか持たないため、様々な種類の酵素が必要になるのですが、
ここで起きる疑問が、
ある酵素はとても余っているのに、ある酵素は全然足りなくなってしまい、
バランスが悪くならないのか?という事です。

実は、人間の身体とはすごいもので、本来であれば、
体内の潜在酵素は、【代謝酵素】にも【消化酵素】にもなり、
必要に応じて必要な酵素を生み出し
私たちの必要な所へ届けてくれる仕組みがあるのです。

しかし、ここで大きな問題があるのです。

1つ目は、体内にある【潜在酵素】は、無尽蔵にあるわけではないという事です。
一応毎日作られるのですが、その量は決っていて【限定生産】なのです。

例えば、あなたの身体で今日1日に作られる酵素の最大量と
食事から摂取した酵素の合計=あなたの1日に使用できる酵素量を100とします

次に、使用する分として、消化に必要な酵素が40、代謝に必要な酵素が50だったとすると
必要合計は90となって、まだ10の余裕もあり、
身体は酵素不足にならず、健康な状態を維持します。

ところが、
 ・量の多い食事
 ・脂質やたんぱく質の多い食事
 ・加熱した食品ばかりの食事

これらの食事で、そもそも あなたの1日に使用できる酵素量が100→80に減り、
更に、消化に必要な酵素が40→60に増えてしまうと
代謝に回すことが可能な酵素がわずか20となってしまい、
本来50必要な代謝酵素は、30も足りなくなってしまいます。

更に、
 ・添加物の多い食事
 ・ストレス
 ・身体の炎症反応

などで、代謝に必要な酵素が50→70となると、
身体はさらなる酵素不足状態となり、このような状態が長く続くと
慢性の酵素不足となり、沢山の不調が出てきます。

【潜在酵素】は、【消化酵素】にも【代謝酵素】にもなり得る酵素ですが
人間のメカニズム的に、最初に【消化酵素】から補ってしまうので
消化酵素のむだ遣いは=代謝酵素不足を招きやすくなります。

1-4:救世主は食物酵素

また、気を付けなければいけないことが、
1日に作られる【限定生産】の量そのものが、年齢と共に減っていくという事です。

コラーゲンなどの産生と同様、若いころにはたっぷり作られていた酵素も
20代を100%とすると40代は50%、60代は30% と、年齢を重ねるごとに減少します。

けれども、必要な酵素量は、年と共に増えるばかりで、ますます酵素不足の状態となり、
不調や老化は進むばかりとなってしまいます。

この不足分を補うのが、上記でも出てきた【食物酵素】
つまり、外から(口から)食べることで補う酵素となります。

昔の日本人は、それはそれは、酵素をたっぷり摂取できる食生活をしていました。

味噌・醤油・おつけもの・納豆などといった、酵素がたっぷりの【発酵食品】を多く摂っていましたし
発酵食品は、加熱がない生のものが多いので、そもそも熱による酵素の分解もありません。

そして、今の様に、大きな肉の塊や揚げ物、
パンやお菓子やケーキなども、口にする頻度はかなり低かった事でしょう。

コンビニやレトルト食品も少なかったため、食品添加物も今ほど多くは摂取していません。

現代の私たちと比べ、
 ・むだ遣いする酵素は少なく
 ・身体に取り入れる酵素は多い
そのため、酵素不足には陥らず、現代の生活習慣病のような病気は、ほとんど見られなかったようです。

私たちは、食生活1つとっても
明らかに、酵素のむだ遣いが多く、摂取する酵素が減っている状態です。

今一度、今の食生活の見直しをしてみるべきだと考えます。

2:酵素が足りないと出やすい症状

呼吸をする。消化する。老廃物を体外に出す。必要な栄養素と結びつきエネルギーに変える。
身体の抵抗力や免疫力を高める。

こういった、全ての生命の維持活動になくてはならないのが酵素だという事はわかって頂けたと思います。

だからといって、酵素さえ摂取していれば、あとは何もしなくても
全てが完璧にうまくいくという訳ではないのですが
少なくとも、体内を酵素不足にせず、たっぷり充満した状態にしてあげれば
防げる不調は多々あると考えます。

ここでは、酵素不足から招きやすい身体の不調をいくつかお伝えしたいと思います。

1:必要以上に太りやすい
 → 酵素不足による消化・吸収・排泄の代謝異常

2:風邪やインフルエンザなど含め、感染症に罹りやすい
 → 酵素不足による抵抗力・免疫力の低下

3:ストレス耐性がなく、不眠や心の病気になりやすい
 → 酵素不足による活性酸素の過剰発生・除去不足

4:肌や髪、爪など、表面に出ているものが乱れやすい
 → 酵素不足による新陳代謝の遅れ・不足

5:生活習慣病になりやすい
 → 細胞の代謝異常

上記に記した不調は、記載している原因以外にも、全ての項目において
【酵素不足による、腸内環境(腸内フローラの悪化)】も関係していますので、
解消には、同時に、腸活もするようにしてください。

次回は、酵素がたっぷり充満した、正常な体内にすることで
どんなメリットがあるか。

また、上手に酵素を摂取する食生活、『酵素の恩恵を受けることができる行動
などもお話ししたいと考えています。

本日も、最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

ご不明な点などがございましたら、どの様な事でもお気軽にご相談くださいね。

皆様のご健康と、美しい心身を心より願っております。

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